骨粗しょう症新薬に期待 世界初、化学合成に成功

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イソギンチャクの仲間に微量含まれ、骨粗しょう症や白血病の新薬に期待されているノルゾアンタミンという塩基性化合物を人工的に合成させることに、北海道大大学院の宮下正昭教授のグループが世界で初めて成功、18日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表した。

 女性ホルモンを投与する既存の骨粗しょう症治療では、卵巣が肥大するなどの激しい副作用を伴うのが難点だった。ノルゾアンタミンはこれまでのマウスへの実験で、副作用が全く出ないことが確認されている。
 さらにグループは、少ない工程で炭素や水素などの分子を結合させる効率の良い合成手法を確立しており、新薬開発の可能性が高まっている。
 ノルゾアンタミンはイソギンチャクの仲間、スナギンチャクから抽出される物質。名古屋大大学院の上村大輔教授らが1995年に骨密度や骨重量の低下を抑える働きがあることを発見した。