高血圧学会:治療ガイドラインを改訂 年齢別目標値を修正

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日本高血圧学会(理事長・藤田敏郎東京大教授)は9日、04年版の高血圧治療ガイドラインを発表した。学会は00年に初めて独自のガイドラインを作成、今回はその後の研究成果や新薬開発を加えて改訂した。高血圧症患者の大半を占める高齢者の降圧目標値を引き下げたほか、食塩摂取量の制限など日ごろの生活での目標値を一段と厳しくした。

 00年版は、60歳以上の健全な血圧の目標値を、年齢で3段階に分け、最低血圧はいずれも90ミリHg未満、最高血圧は140~160ミリHg未満としていた。しかし、医師から「目標値より低くても症状の重い高齢者がいる」「数値が複数あって分かりにくい」などの声が寄せられていた。今回の改訂では、65歳以上は年齢に関係なく原則として最高血圧を140ミリHg未満、最低血圧を90ミリHg未満に統一。この値で治療を開始し、その後もこの数値を保つことを目標とした。
 また日ごろの予防策として、1日当たりの食塩摂取量を7グラム未満から6グラム未満に引き下げた。「国民全体の食塩摂取量が1グラム減ったため、これに合わせた」(同学会)という。肥満と高血圧症は関係が深いことが国内の疫学調査で判明したことを踏まえ、新たにBMI(肥満指数)を導入。高血圧症にならないための目標としてBMI25未満という数字を設定した。