デンタルCTは危険ですか?

Q: デンタルCTを撮りましたが、放射線量が大きいと聞きました。大丈夫でしょうか?

A: 最近、インプラント治療やその他の歯科治療などでもデンタルCTの撮影が多くなってきています。某大学の教授は先日の講演会で、あまり撮ると、癌の発生率が高くなる可能性があると言っていました。
 客観的なデータを掲載してみます。ICRPの勧告では、一般公衆が1年間にさらされてよい人工放射線の限度は1(mSv)ミリシーベルトとしています。医療は除かれています。胸のX線CTは7~20ミリシーベルトとされていますが、通常は6.9ミリシーベルトとされています。頭部はその10分の1とされています。年に1枚程度は大丈夫かも知れませんね。(個人的見解)
 しかし、胸のX線CTは通常の一般の人が1年間にさらされて良い放射線量の7倍(頭部CTは70%)に当たります。
 放射線業務従事者(妊娠可能な女子に限る)が法定の3か月間にさらされてよい放射線の限度が5ミリシーベルトは、確実に越えていることになります。
 原子爆弾は、熱線や爆風によるものが大きかったですが、年をとるにしたがって癌の発生などで悩まされている人も少なくありません。放射線量は長崎では100m付近で300グレイでしたが24時間後には0.01グレイ(10ミリシーベルト)にまで減少しています。
 但し、この残留放射線を浴びたことにより、そのときに歯内に居なかった人にも、被爆者健康手帳が交付されています。
 世界平均で、人間は、自然に放射線を浴びています。空気中から1.3、食物から0.33、大地放射線から0.41、宇宙線から0.36ミリシーベルトとされ、年間2.4ミリシーベルトは浴びています。日本は若干低くなっています。ブラジルなどでは年間10ミリシーベルトを浴びています。
 通常は、5年間で100ミリシーベルトを越えなければ健康に影響はないとされています。
 ちなみに、集団検診での胃のレントゲン撮影は4.1ミリシーベルト、胸のレントゲン撮影は0.5ミリシーベルト、歯のデンタル写真撮影は0.01~0.02ミリシーベルト、パノラマ撮影は0.02~0.03ミリシーベルトです。
 上記のことを踏まえて、撮影をすることをお勧めします。